阿母おか)” の例文
此処へも電気けんと、どんならんなア。阿母おかアはんは倹約人しまつややよつて、点けえでもえゝ、と言やはるけど、暗うて仕様がおまへんなをツさん。
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
「まあ、待つとくんなはれ、一度阿母おかはんに聞いてみますよつて。」
阿母おかアはん、好いとこへ来とくなはつた。をツさんも来てはりますのや。」と、お文は嬉しさうな顔をして母を迎へた。
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
『もう店はしてえしまへんがな。どもしも二人居るだけで、阿母おかアはんと四人よつたりだす。……お茶屋はんから口がかゝるとどもを送るだけで、家へはお客を上げえしまへん。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
阿母おかアはん、今夜泊つて行きなはるとえゝな。……今からなれへん。」
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)