“おッか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
阿母40.0%
慈母20.0%
追懸20.0%
追蒐20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まあ阿母おッかさん、よくまあ!」とお光は急いで店先へ出迎える。
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
先刻さっき突然いきなり這入ッて来て、今朝慈母おッかさんがこうこう言ッたがどうしようと相談するから、それから昨夜ゆうべ慈母さんが言た通りに……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
時機到来……今日こそは、とえりを延ばしているとも知らずして帰ッて来たか、下女部屋の入口で「慈母おッかさんは?」と優しい声。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
逃げるのを追懸おッかけて、引捕ひッとらえ、手もなくうなじぶちつかんで、いつか継父がくびり殺した死骸しがいの紫色の頬が附着くッついていた処だといって今でも人は寄附かない、ロハ台の際まで引摺ひきずって来ると
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どっこいとポチが追蒐おッかけて巫山戯ふざけかかる。蒼蠅うるさいと言わぬばかりに、先の犬は歯をいて叱る。すると、ポチは驚いて耳を伏せて逃げて来る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)