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節操
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みさお
ふりがな文庫
“
節操
(
みさお
)” の例文
この有様でもお秀は妾になったのだろうか、女の
節操
(
みさお
)
を
売
(
うっ
)
てまで金銭が
欲
(
ほし
)
い者が如何して
如此
(
こん
)
な
貧乏
(
まず
)
しい有様だろうか。
二少女
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
ある時は二人の
在処
(
ありか
)
を突留めようと思ったり、ある時は自分の
年甲斐
(
としがい
)
も無いことを笑ったり、ある時は美しく
節操
(
みさお
)
の無い女の心を卑しんだりして
刺繍
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
時にはまた
節操
(
みさお
)
も肉体もみずから守ることのできない芸者の薄命な生活を想像して同情の涙を流すことなどもあった。清三には芸者などのことはまだわからなかった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
好い芸妓になるなら世話をして下さる方を一人と
極
(
き
)
めて守らなけりゃいけない。それが芸妓の
節操
(
みさお
)
というものだ。金に目がくれて心を売ってはいけない。けれども
不粋
(
ぶすい
)
なことはいけない。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
扨
(
さて
)
彼
(
か
)
の梅には四徳を具すというが
然
(
そ
)
うかも知れませぬ、若木を好まんで
老木
(
おいき
)
の方を好む、又梅の成熟するを
貞
(
てい
)
たり、とか申して
女子
(
おなご
)
の
節操
(
みさお
)
あるを貞女というも同じ意味で、春は花咲き、夏は実を結び
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
肉が衰えては、
節操
(
みさお
)
も無意味で有るかのように……
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“節操”の意味
《名詞》
節操(せっそう)
主義や信念を固く守って変えないこと。
貞操を守ること。みさお。
(出典:Wiktionary)
節
常用漢字
小4
部首:⽵
13画
操
常用漢字
小6
部首:⼿
16画
“節操”で始まる語句
節操々々