“可然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しかるべく61.5%
しかるべき30.8%
しかるべ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其許そこもと卒業の上は分家致すこと兼々両親の宿念しゅくねんに候間、早速取計らい申上度、ついてはその中一度御帰郷可然しかるべく、実は両親も心待ち致居る様子に御座候。
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
可然しかるべき様子可仕つかまつるべしと存候へは、世をまけ不申候へは、成不申とて、僧は山林樹下さんりんじゅかの者にて候に、官家之人も重宝からぬ口さし出申候から、恥をあく程かき申と存入候。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「待ち給へと言ふに! 先から風早が口をくして頼んでゐるのぢやないか、銭貰ぜにもらひかどに立つたのぢやない、人に対するには礼と云ふものがある、可然しかるべ挨拶あいさつを為たまへ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)