“銭貰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜにもら66.7%
ぜにもらひ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは東叡山の配下で、寒い朝でも赤裸で、とうとうと言って人のかどに立って銭貰ぜにもらいをするのだが、無芸と無頼とを以て聞えている。どうかすると謎々なぞなぞのようなものを持って来るのもある。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私どもは深川に居ります時にも随分銭貰ぜにもらいは来ましたが、一分遣れば大概帰りました、一分より余計たんとあげる訳にゃア参りません、はい女の身の上で有りますからねハイ、一分で少ないと仰しゃれば
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「待ち給へと言ふに! 先から風早が口をくして頼んでゐるのぢやないか、銭貰ぜにもらひかどに立つたのぢやない、人に対するには礼と云ふものがある、可然しかるべ挨拶あいさつを為たまへ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)