銭貰ぜにもら)” の例文
これは東叡山の配下で、寒い朝でも赤裸で、とうとうと言って人のかどに立って銭貰ぜにもらいをするのだが、無芸と無頼とを以て聞えている。どうかすると謎々なぞなぞのようなものを持って来るのもある。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私どもは深川に居ります時にも随分銭貰ぜにもらいは来ましたが、一分遣れば大概帰りました、一分より余計たんとあげる訳にゃア参りません、はい女の身の上で有りますからねハイ、一分で少ないと仰しゃれば
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)