せち)” の例文
我国にて塩引にしたるを大晦日おほつごもりせちには用ひざる家なし。又病人にもくはす。他国にて腫物できものにいむは、これになれざるゆゑにやあらん。
ぎねで餅をき、削り掛けを以てしでに垂れ、手火たひを投げて火祭をする風習が、田舎の隅々にまで伝わっているのみならず、数多い月々のせちの日なども
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
近頃は唯だ陸の船の上でせちを祝ふに過ぎない。(正月三日)
海郷風物記 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
せちが実際生活の必要によって生まれたことは、こういう点からも証明せられるのである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一 せち折目おりめ
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)