“頑冥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんめい90.9%
ぐわんめい9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう思って知らずらず、頑冥がんめいな人物や、仮面をかむった思想家と同じ穴に陥いっていられるのではあるまいかと、秀麿は思った。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
何故だろうか? 彼等の頭脳が古く頑冥がんめいな為であろうか。否。現代の最も進歩した詩人すらが、しばしば厳格なる韻律形式を固守している。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
周三はさひはいに、頑冥ぐわんめいな空氣を吸つて、温順おんじゆん壓制君主あつせいくんしゆ干渉かんしよう服從ふくじうしてゐたら、兵粮の心配は微塵みじんもない。雖然彼の城は其の根底がぐらついてゐる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
たゞ頑冥ぐわんめい不霊なるは愛山のみ。彼れは形而上を解することあたはざる『唯物論者』なり。彼れの頭脳は英人的にして事業と功利の外はすべてを軽侮せんとするものなりと。是れ彼れの独断的批評なりき。
透谷全集を読む (新字旧仮名) / 山路愛山(著)