かか)” の例文
福介ふくすけもその一人で、今から五年前、出羽の秋田から江戸へ出て来て、かかるつもりの忰や娘に先立たれ、知らぬ他国で如何どうしようもなくなって
魯達もあわててを合せる。——見れば長老の上人は、払子ほっすを払って、やおら禅椅ぜんいかかった様子。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
卓子テエブルわきに椅子にかかって、一個ひとりの貴夫人と対向さしむかいで居た。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)