“すし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
47.5%
32.6%
寿司14.9%
2.1%
壽司0.7%
酢子0.7%
酢飯0.7%
須之0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すしを喰べて小半刻も經ちましたかしら、暫らくはそれでも我慢して居る樣子でしたが、到底たまらなくなつたと見えて、地べたを
たとえば、私がすしを食うときにそのはしにかび臭いにおいがあると、きっと屋形船に乗って高知こうち浦戸湾うらとわんに浮かんでいる自分を連想する。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
窓の下の市場は喧噪けんさうをきはめて、燈火がにぎやかに光り出した。ゆき子は一人で部屋を出て行つて、寿司すしと、カストリ酒をビールびん一本買つて来た。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
おやお従者ともさん誠に御苦労様ごくらうさまいますしでもげますから少し待つてゝ下さいよ、ちよいとまア旦那だんな貴方あなた今日けふのおめしいこと、結城ゆふきでせう、ナニ節糸織ふしいとおりしぶい事ねうも
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのお絹の持つて來た壽司すしで彌三郎は殺されたのです。平次はこれだけの事を探ると、深々と手をこまぬいて考へ込みました。
ダカラうまく天地を包含したようの事を示せるのサ。又人間の心をもイヤに西洋の奴らは直線的に解剖したがるから、呆れて物がいえない、馬鹿馬鹿しい折詰の酢子すしみたような心理学になるのサ。
ねじくり博士 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と、またたく間に、酢飯すしに乗っている赤貝みたいに、辻斬を辻斬ッてしまった。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
字引で見ると、すかんぽの和名は須之すしであると云ふ。東京ではすかんぽといふ。われわれの郷里ではととぐさと呼んだ。漢名は酸模または※蕪そんぶである。
すかんぽ (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)