すし)” の例文
この一枚の十円札もこう云う楽書の作者にはただすしにでもするかどうかを迷わせただけに過ぎなかったのであろう。
十円札 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
おやお従者ともさん誠に御苦労様ごくらうさまいますしでもげますから少し待つてゝ下さいよ、ちよいとまア旦那だんな貴方あなた今日けふのおめしいこと、結城ゆふきでせう、ナニ節糸織ふしいとおりしぶい事ねうも
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
うもみなさん遠方ゑんぽうところ誠に有難ありがたぞんじました、本来ほんらいならば強飯おこはかおすしでもげなければならないんですが、御承知ごしようちとほりの貧乏葬式びんばふどむらひでげすから、恐入おそれいりましたがなに差上さしあげませぬ
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)