“にいさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兄様61.5%
兄君7.7%
兄樣7.7%
義兄7.7%
弟様7.7%
賢兄7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これお長(ちやう)、母様(おつかさん)のいふ事も兄様(にいさん)のおつしやる事もお前は合点(がてん)が行(ゆ)かないかい、狂気(きちがひ)の様(やう)な娘を持つた私(わたし)や何(なん)といふ因果であらうね。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「おとうさま、川島の兄君(にいさん)が」と叫びつつ、花をさげたる十ばかりの男児(おのこ)武男がそばに走り寄りぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「だッて、川島の兄君(にいさん)なんか少尉だもの。僕ア中将になるンだ」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
お召物(めしもの)が濡(ぬ)れますと言(い)ふを、いゝさ先(まづ)させて見(み)てくれとて氷嚢(こほりぶくろ)の口(くち)を開(ひら)いて水(みづ)を搾(しぼ)り出(だ)す手振(てぶ)りの無器用(ぶきよう)さ、雪(ゆき)や少(すこ)しはお解(わか)りか、兄樣(にいさん)が頭(つむり)を冷(ひや)して下(くだ)さるのですよとて
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
番町(ばんちやう)の旦那樣(だんなさま)お出(いで)と聞(き)くより雪(ゆき)や兄樣(にいさん)がお見舞(みまひ)に來(き)て下(くだ)されたと言(い)へど、顏(かほ)を横(よこ)にして振向(ふりむか)うともせぬ無禮(ぶれい)を、常(つね)ならば怒(いか)りもすべき事(こと)なれど、あゝ、捨(す)てゝ置(お)いて下(くだ)さい
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
病院の義兄(にいさん)は養子だし、大勢の兄弟中(なか)に、やっと学位の取れた、かけ替えのない人を、そんなにしてしまっちゃ、それは家(うち)でもほんとうに困るのよ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
義兄(にいさん)(医学士——姉婿を云う)は忙しいし、またちっとでも姉さんを出さないのよ。大でれでれなんですから。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
先方(むこう)で世話をしようと云う、お前さんも弟様(にいさん)も仕合(しやあ)せで、此の上もねえ結構な事、お前さんの為を思って私(わちき)は相談に来たんだが、早速お話になるよう善は急げだが何(ど)うでげしょう
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
愚弟直(たゞち)に聞き惚(と)れて、賢兄(にいさん)お買(か)ひな/\と言ふ、こゝに牡丹咲の蛇の目菊なるものは所謂(いはゆる)蝦夷菊(えぞぎく)也。
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)