“あにさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兄様75.0%
兄樣25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ兄様あにさまのお帰りと言へば、いもとどもこわがりてれ物のやうに障るものなく、何事も言ふなりの通るに一段と我がままをつのらして、炬燵こたつに両足、ゑひざめの水を水をと狼藉らうぜきはこれにとどめをさしぬ
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「お前さんの兄様あにさまをです」
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
脊負せおほて渡り來りて河原にどつさりおろし女に向ひ今も道々いふ通り今夜の中女郎に賣こかす程に此己を兄樣あにさまとぬかしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それ兄樣あにさまのおかへりとへば、いもとどもこわがりてもののやうにさわるものなく、何事なにごとふなりのとほるに一だんがまゝをつのらして、炬燵こたつ兩足りやうあしゑひざめのみづみづをと狼藉らうぜきはこれにとゞめをさしぬ
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
聞ず否々いや/\兄樣あにさまふればとて一日二日のたびではなし天氣てんきよきを見て立ても道にて大雨おほあめに逢まじき者にも非ずと在所ざいしよ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)