“にいさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兄様80.0%
兄樣20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは私が悪う御座りました、私が悪いに相違ござんせぬけれど、それは兄様にいさまが、兄が、ああ誰れにもすみませぬ、私が悪う御座りましたゆるして免してと胸を抱いて苦しさうに身をもだゆれば
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
届かぬ所はのようにもお指図に従い、斯うしろと仰せがあれば其の仰せに従いまするので、手前も親も兄弟もなし、殊には貴方のお妹御を申し受ければ、貴方のような兄様にいさまを設けるので
もうおにかゝること一生いつしやう出來できぬので御座ござんするか、それはわたしわる御座ござりました、わたしわるいに相違さうゐござんせぬけれど、それは兄樣にいさまが、あにが、あゝれにもみませぬ
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひと奧樣おくさまたまわたしにはお兄樣にいさまとお前樣まへさまばかりがたよりなれど、れよりもわたしはお前樣まへさまきにて、何卒どうぞいつまでもいまとほ御一處ごいつしよりたければ、成長おほきくなりておやしき出來できとき
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)