“竹樋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけどい60.0%
たけとい40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
谷窪の家には、湧き水の出場所が少し変ったというので棕梠縄しゅろなわ繃帯ほうたいをした竹樋たけどいで池の水の遣り繰りをしてあった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
汚れた草履を履いて、義観の背後からついて行くと、竹樋たけどいから水の落ちている崖の下を降って、少し行ったところに、二尺四方に近い石を置いて、土の高くなったところがあった。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
小高みになった藪蔭やぶかげのところに竹樋たけといを通した清水をすくいながら、握飯おむすびを郁太郎にも食べさせ、自分も食べていると、不意に後ろから人の足音があって、ガサガサッと藪の下萌したもえが鳴る。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ザザザザッと竹樋たけといの水が、傘に落ちて、滝のように水玉の変化を見せる。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)