竹樋たけどい)” の例文
谷窪の家には、湧き水の出場所が少し変ったというので棕梠縄しゅろなわ繃帯ほうたいをした竹樋たけどいで池の水の遣り繰りをしてあった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
汚れた草履を履いて、義観の背後からついて行くと、竹樋たけどいから水の落ちている崖の下を降って、少し行ったところに、二尺四方に近い石を置いて、土の高くなったところがあった。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
勘平は、竹樋たけどいを外して
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)