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棕梠縄
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しゅろなわ
ふりがな文庫
“
棕梠縄
(
しゅろなわ
)” の例文
旧字:
棕梠繩
盆栽でよく見かける恰好のいい黒槍の一尺ほどのものが、
棕梠縄
(
しゅろなわ
)
で枝を
撓
(
たわ
)
められたまま岩間に生えている。植木屋の仕業に相違あるまい。
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
そのおそろしい
剛力
(
ごうりき
)
に、空井戸の車はわれて、すさまじく飛び、ふとい
棕梠縄
(
しゅろなわ
)
は
大蛇
(
おろち
)
のごとく
蜿
(
うね
)
って血へどを
吐
(
は
)
いた影武者のからだにからみついた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
谷窪の家には、湧き水の出場所が少し変ったというので
棕梠縄
(
しゅろなわ
)
の
繃帯
(
ほうたい
)
をした
竹樋
(
たけどい
)
で池の水の遣り繰りをしてあった。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
広い野原のまん中に大きな平石があって、それを引きのけて見ると下に穴があり、一本の
棕梠縄
(
しゅろなわ
)
の綱が垂れている。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
見ると、
紺
(
え
)
の香のにおう
法被
(
はっぴ
)
の腰に、
棕梠縄
(
しゅろなわ
)
を帯にむすんで、それへ
鋏
(
はさみ
)
をさした若いいなせな植木屋である。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
胡麻穂というのは黒竹の小枝の葉をふるい、それを
揃
(
そろ
)
えて仕上げる垣根だった。仕上りはすだれ文様になり、どうぶちは青竹でおさえ、垣の上は割竹で
笠
(
かさ
)
を作り
棕梠縄
(
しゅろなわ
)
で編みこんだものである。
生涯の垣根
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
舟板から
水箒
(
みずぼうき
)
やもやいの
棕梠縄
(
しゅろなわ
)
まで
卸
(
おろ
)
したばかりの真新しい舟だった。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
棕
漢検1級
部首:⽊
12画
梠
漢検1級
部首:⽊
11画
縄
常用漢字
小4
部首:⽷
15画
“棕梠”で始まる語句
棕梠
棕梠竹
棕梠箒
棕梠繩
棕梠笠
棕梠緒
棕梠酒
棕梠箒売