二人ふたかた)” の例文
「……唯今、お迎いに出ます処で。……どうもね、小路の入口に、妙なお上りさんがお二人ふたかたと思いましたよ。」
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此等これらあとから皇子わうじえました、丁度ちやうどにんらせられて、ちひさな可愛かあい方々かた/″\いとたのしげに、つてお二人ふたかたづゝんでおでになりました、いづれもみん心臟ハートかざりたてられてゐました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
をぢさん今日けふはおまへめづらしいおきやくがお二人ふたかたござんした、ときはあとからまたえやうもれません、次郎じらうさんばかりではものよわんなさらう、わたしかへるまで其処そこやすんでてをくれでないか。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)