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二人
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ふたり
ふりがな文庫
“
二人
(
ふたり
)” の例文
南洋
(
なんよう
)
のあまり
世界
(
せかい
)
の
人
(
ひと
)
たちには
知
(
し
)
られていない
島
(
しま
)
に
住
(
す
)
んでいる
二人
(
ふたり
)
の
土人
(
どじん
)
が、
難船
(
なんせん
)
から
救
(
すく
)
われて、ある
港
(
みなと
)
に
着
(
つ
)
いたときでありました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おやおや、まあ。めずらしい大きな
瓜
(
うり
)
だこと、さぞおいしいでしょう。うちへ
持
(
も
)
って
帰
(
かえ
)
って、おじいさんと
二人
(
ふたり
)
で
食
(
た
)
べましょう。」
瓜子姫子
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
三十七
年
(
ねん
)
九
月
(
ぐわつ
)
十四
日
(
か
)
、
幻翁
(
げんおう
)
望生
(
ぼうせい
)
の
二人
(
ふたり
)
と
共
(
とも
)
に
余
(
よ
)
は
馬籠
(
まごめ
)
に
行
(
ゆ
)
き、
茶店
(
ちやみせ
)
に
荷物
(
にもつ
)
や
着物
(
きもの
)
を
預
(
あづ
)
けて
置
(
お
)
き、
息子
(
むすこ
)
を
人夫
(
にんぷ
)
に
頼
(
たの
)
んで、
遺跡
(
ゐせき
)
に
向
(
むか
)
つた。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
私
(
わたし
)
は
其時分
(
そのじぶん
)
は
何
(
なん
)
にも
知
(
し
)
らないで
居
(
ゐ
)
たけれども、
母様
(
おつかさん
)
と
二人
(
ふたり
)
ぐらしは、この
橋銭
(
はしせん
)
で
立
(
た
)
つて
行
(
い
)
つたので、
一人前
(
ひとりまへ
)
幾于宛
(
いくらかづゝ
)
取
(
と
)
つて
渡
(
わた
)
しました。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
昼
(
ひる
)
すこし
前
(
まえ
)
にはもう
二人
(
ふたり
)
の
兄
(
にい
)
さんが
前後
(
ぜんご
)
して
威勢
(
いせい
)
よく
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
た。
一人
(
ひとり
)
の
兄
(
にい
)
さんの
方
(
ほう
)
は
袖子
(
そでこ
)
の
寝
(
ね
)
ているのを
見
(
み
)
ると
黙
(
だま
)
っていなかった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「お富の貞操」の登場人物はお富と乞食と
二人
(
ふたり
)
だけである。その二人とも実在の人物に似てゐると云ふのは珍らしい
暗合
(
あんがふ
)
に違ひない。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お前の
料簡
(
りょうけん
)
は充分に判ったけれど、よく聞けおとよ……ここにこうして並んでる
二人
(
ふたり
)
は、お前を産んでお前を今日まで育てた親だぞ。
春の潮
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
宗助
(
そうすけ
)
にも
御米
(
およね
)
にも
思
(
おも
)
ひ
掛
(
が
)
けない
程
(
ほど
)
稀
(
たま
)
な
客
(
きやく
)
なので、
二人
(
ふたり
)
とも
何
(
なに
)
か
用
(
よう
)
があつての
訪問
(
はうもん
)
だらうと
推
(
すゐ
)
したが、
果
(
はた
)
して
小六
(
ころく
)
に
關
(
くわん
)
する
件
(
けん
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
どうかあなたの方からおっしゃって貰いたいといいますから、それならどうか人
二人
(
ふたり
)
ばかりと馬三疋ばかり世話して貰えぬだろうか。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
こっちで
二人
(
ふたり
)
、向こうで
一人
(
ひとり
)
の委員を出して、その委員会によって、扶助規則を作るということにしたら、どうだろうと思うのだがね
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
どこまでも
執着
(
しゅうじゃく
)
の
強
(
つよ
)
い
私
(
わたくし
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
家族
(
みうち
)
のこと、とりわけ
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
のことが
気
(
き
)
にかかり、なかなか
死切
(
しにき
)
れなかったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
大丈夫
(
だいじょうぶ
)
二十分かかりません。なるべくせいの
似
(
に
)
たような人と、
二人
(
ふたり
)
で一つずつかついで下さい。そうです、町の裏を通って行くのです。
イーハトーボ農学校の春
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
足袋
(
たび
)
草鞋
(
わらじ
)
脱
(
ぬ
)
ぎすてて、出迎う
二人
(
ふたり
)
にちょっと会釈しながら、廊下に上りて来し二十三四の洋服の男、
提燈
(
ちょうちん
)
持ちし若い者を見返りて
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
と、
清兵衛
(
せいべえ
)
を引き起こそうとするのを見た朝月は、いきなり
一人
(
ひとり
)
の
肩
(
かた
)
さきをくわえ、空中にほうり上げ、さらに
二人
(
ふたり
)
をけつぶした。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
二人
(
ふたり
)
は暫く黙って対坐していた。障子を透して麗かな外光が感じられるようだった。川部はその方を見やったが、急に立ち上った。
生あらば
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
其
(
そ
)
の
頃
(
ころ
)
からお
品
(
しな
)
のいふなりに
成
(
な
)
るのであつた。
二人
(
ふたり
)
は
遠
(
とほ
)
くは
行
(
ゆ
)
けないので、
隣村
(
となりむら
)
の
知合
(
しりあひ
)
へ
身
(
み
)
を
投
(
とう
)
じた。
兩方
(
りやうはう
)
の
姻戚
(
みより
)
が
騷
(
さわ
)
ぎ
出
(
だ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
二人
(
ふたり
)
の間の
挨拶
(
あいさつ
)
はそれなりで途切れてしまったので、田川
博士
(
はかせ
)
はおもむろに事務長に向かってし続けていた話の糸目をつなごうとした。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
曉
(
あかつき
)
の
頃
(
ころ
)
になつて
漸
(
やうや
)
く
水
(
みづ
)
も
盡
(
つ
)
きたので、
二人
(
ふたり
)
は
其
(
その
)
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
り、
今
(
いま
)
は
何處
(
いづく
)
と
目的
(
めあて
)
もなく、
印度洋
(
インドやう
)
の
唯中
(
たゞなか
)
を
浪
(
なみ
)
のまに/\
漂流
(
たゞよ
)
つて
居
(
を
)
るのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
さて比良野貞固、小野
富穀
(
ふこく
)
の
二人
(
ふたり
)
を呼んで、いかにこれに処すべきかを議した。幼い成善も、戸主だというので、その席に
列
(
つらな
)
った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
今一つは
駱駝
(
らくだ
)
に乗りたる武者
二人
(
ふたり
)
、馬に乗れる
二人
(
ふたり
)
、一つおきに並びて鎗、刀などを振れる形のものに
候
(
さふらふ
)
。馬は黒く、
駱駝
(
らくだ
)
は栗色に
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
それはおぢさんが
貧乏
(
びんぼふ
)
なために、
金持
(
かねもち
)
の
子
(
こ
)
のやうに大切にしてやられなかつたからだ。だがおぢさんにはまだ
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
がある。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
それから一週間たったあの夕方、治療に使う枇杷の葉を看護婦と
二人
(
ふたり
)
で切って
籠
(
かご
)
に入れていると、うしろからちょっとと一代の声がした。
競馬
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
『
二人
(
ふたり
)
だと
思
(
おも
)
つても
駄目
(
だめ
)
よ!と
云
(
い
)
つて、
一人
(
ひとり
)
だけ
立派
(
りつぱ
)
な
人
(
ひと
)
にするんでは
滿
(
つま
)
らないわ!』と
愛
(
あい
)
ちやんは
可哀相
(
かあいさう
)
にもさう
思
(
おも
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
上のお姉様方はお
二人
(
ふたり
)
とももうかたづいていらっしゃるから、お
姫様
(
ひいさま
)
はこのお
一
(
ひと
)
方だ。伯爵家ではお姫様方はみんなお成績がおよろしい。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
神聖
(
たふと
)
い
語
(
ことば
)
で
二人
(
ふたり
)
の
手
(
て
)
を
結
(
むす
)
び
合
(
あ
)
はして
下
(
くだ
)
されば、
戀
(
こひ
)
を
亡
(
ほろぼ
)
す
死
(
し
)
の
爲
(
ため
)
に
此身
(
このみ
)
が
如何樣
(
どのやう
)
にならうとまゝ。
妻
(
つま
)
と
呼
(
よ
)
ぶことさへ
叶
(
かな
)
へば、
心殘
(
こゝろのこ
)
りはない。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
こゝにわれ鍋の鍋に
凭
(
もた
)
れて熱をうくる如く互に凭れて坐しゐたる
二人
(
ふたり
)
の者を見き、その頭より足にいたるまで
瘡斑點
(
かさまだら
)
をなせり 七三—七五
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
食堂から
寝室
(
しんしつ
)
に
厳
(
おごそ
)
かにやっていく時には、
元気
(
げんき
)
のいい
行進曲
(
マーチ
)
を
奏
(
そう
)
した。時によっては、
二人
(
ふたり
)
の
弟
(
おとうと
)
といっしょに
行列
(
ぎょうれつ
)
をつくった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
噂
(
うは
)
さが
先
(
さ
)
きか、
或
(
あるひ
)
は
事實
(
じじつ
)
が
先
(
さ
)
きか——それはとにかく
魔
(
ま
)
がさしたのだと
彼女
(
かのぢよ
)
はあとで
恥
(
は
)
ぢつゝ
語
(
かた
)
つた——
間
(
ま
)
もなく
彼女
(
かのぢよ
)
が
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
と
共
(
とも
)
に
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
そんな
事
(
こと
)
を、あまり
熱心
(
ねつしん
)
に、そして
感傷的
(
かんしやうてき
)
に
話
(
はな
)
し
合
(
あ
)
つたのちは、
二人
(
ふたり
)
とも
過去
(
くわこ
)
の
山
(
やま
)
や
川
(
かは
)
にその
心
(
こゝろ
)
を
吸
(
す
)
いとられたやうに、ぽかんとしてゐた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
や、
巡査
(
じゅんさ
)
が
徐々
(
そろそろ
)
と
窓
(
まど
)
の
傍
(
そば
)
を
通
(
とお
)
って
行
(
い
)
った、
怪
(
あや
)
しいぞ、やや、また
誰
(
たれ
)
か
二人
(
ふたり
)
家
(
うち
)
の
前
(
まえ
)
に
立留
(
たちとどま
)
っている、
何故
(
なぜ
)
黙
(
だま
)
っているのだろうか?
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
彼は
舌鼓
(
したつづみ
)
をうって、案内者なしに妻と
二人
(
ふたり
)
西を指して
迦南
(
カナン
)
の地を探がす可く出かけた。牧師は玉川の近くで
千歳村
(
ちとせむら
)
だと
大束
(
おおたば
)
に教えてくれた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
名人
(
めいじん
)
とか
上手
(
じょうず
)
とか
評判
(
ひょうばん
)
されているだけに、
坊主
(
ぼうず
)
と
呼
(
よ
)
ぶ十七八の
弟子
(
でし
)
の
外
(
ほか
)
は、
猫
(
ねこ
)
の
子
(
こ
)
一
匹
(
ぴき
)
もいない、たった
二人
(
ふたり
)
の
暮
(
くら
)
しであった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
友
(
とも
)
と
二人
(
ふたり
)
でブラリと
家
(
いへ
)
を
出
(
で
)
た。
固
(
もと
)
より
何處
(
どこ
)
へ
行
(
ゆ
)
かうといふ、
的
(
あて
)
もないのだが、
話
(
はなし
)
にも
厭
(
あ
)
きが
來
(
き
)
たので、所在なさに
散歩
(
さんぽ
)
と
出掛
(
でか
)
けたのであツた。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
兵十は今まで、おっ母と
二人
(
ふたり
)
きりで、貧しいくらしをしていたもので、おっ母が死んでしまっては、もう一人ぼっちでした。
ごん狐
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
立
(
た
)
てゝ
糶
(
せり
)
呉服
(
ごふく
)
の
見
(
み
)
るかげもなかりしが
六間間口
(
ろくけんまぐち
)
に
黒
(
くろ
)
ぬり
土藏
(
どざう
)
時
(
とき
)
のまに
身代
(
しんだい
)
たち
上
(
あが
)
りて
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
二人
(
ふたり
)
の
内
(
うち
)
兄
(
あに
)
は
無論
(
むろん
)
家
(
いへ
)
の
相續
(
あととり
)
弟
(
おとゝ
)
には
母方
(
はゝかた
)
の
絶
(
たえ
)
たる
姓
(
せい
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そして、ばたばた
近寄
(
ちかよ
)
つて
來
(
き
)
た
夏繪
(
なつゑ
)
と
敏樹
(
としき
)
を
靜
(
しづか
)
にさせながら、
二人
(
ふたり
)
を
兩方
(
りやうはう
)
から
抱
(
いだ
)
きよせたまま
蜂
(
はち
)
の
動作
(
どうさ
)
を
眺
(
なが
)
めつゞけてゐた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
生
(
う
)
みの
親
(
おや
)
のことも
忘
(
わす
)
れて、こゝのお
二人
(
ふたり
)
に
馴
(
な
)
れ
親
(
した
)
しみましたので、
私
(
わたし
)
はお
側
(
そば
)
を
離
(
はな
)
れて
行
(
い
)
くのが、ほんとうに
悲
(
かな
)
しうございます
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
あるばんのこと、
諭吉
(
ゆきち
)
のところにしりあいのおきゃくがあって、お
酒
(
さけ
)
をのみながら、
二人
(
ふたり
)
はさかんにはなしあっていました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
廊下に
出
(
い
)
ずるものあり、煙草に火を点ずるものあり、また
二人
(
ふたり
)
三人
(
みたり
)
は思い思いに
椅子
(
いす
)
を集め太き声にて物語り笑い興ぜり。
おとずれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
彼此
(
かれこれ
)
似つかはしき中なるに、マリアが所有なりといふカラブリアの地面はいと廣しといへば、おん
二人
(
ふたり
)
の
生計
(
たつき
)
さへ豐かなることを得べきならん。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
草
(
くさ
)
の
中
(
なか
)
に
半身
(
はんしん
)
を
沒
(
ぼつ
)
して、
二人
(
ふたり
)
はいひ
爭
(
あらそ
)
つてゐた。
男
(
をとこ
)
は
激
(
はげ
)
しく
何
(
なに
)
かいひながら、
搖
(
ゆ
)
すぶるやうに
女
(
をんな
)
の
肩
(
かた
)
を
幾度
(
いくど
)
も
小突
(
こづ
)
いた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
何方がわりいといふこともねえ、嫁がわりいわけでもねえ、子息がわりいわけでもねえ——あゝいふ
二人
(
ふたり
)
なんだで……。
迅雷
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
二人
(
ふたり
)
の
少年
(
せうねん
)
が
泊
(
とま
)
つた
家
(
いへ
)
は、
隣村
(
りんそん
)
にも
名
(
な
)
だたる
豪家
(
がうか
)
であつた。
門
(
もん
)
のわきには
大
(
おほ
)
きな
柊
(
ひいらぎ
)
の
木
(
き
)
が、
青
(
あを
)
い
空
(
そら
)
にそヽりたつてゐた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
そんなことを言つてゐるうちに
二人
(
ふたり
)
は泣いたやうだつた。現實の空想家の眼はぬれた。私は勝手にしやべりつづける。
あるとき
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
其処
(
そこ
)
へ若い
二人
(
ふたり
)
も呼んで、
賑
(
にぎ
)
やかな、わたしの心の保養になる夏を過さうと
計画
(
もくろ
)
むで、
此
(
こ
)
の間娘にその由を知らせてやつたのだが、何の
音沙汰
(
おとさた
)
もない。
愚かな父
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
この
二人
(
ふたり
)
の
先輩
(
せんぱい
)
の
歌
(
うた
)
を
手本
(
てほん
)
にして、だん/\
自分
(
じぶん
)
の
本領
(
ほんりよう
)
を
出
(
だ
)
して
來
(
き
)
たのが、
先
(
さき
)
に
述
(
の
)
べた
山部赤人
(
やまべのあかひと
)
なのです。この
人
(
ひと
)
の
歌
(
うた
)
では、
特別
(
とくべつ
)
に
名高
(
なだか
)
いものとして
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
『
此方
(
こつち
)
へお出でなはツとくれやす。』と女は、
難
(
むつ
)
かしい字の書いてある
唐紙
(
からかみ
)
を開けて、
二人
(
ふたり
)
を次ぎの十疊へ
誘
(
いざな
)
ふた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
と時代に
緩
(
ゆる
)
めていひ「
一人
(
ひとり
)
ならず
二人
(
ふたり
)
三人
(
さんにん
)
、
首綱
(
くびづな
)
」にて右手を頸へやり「の
罹
(
かか
)
らぬ内、早く金を出しやあがれ」にて肘をつき離し、体を起して左へ
捩
(
ねじ
)
り
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
それから
又
(
また
)
、
魔女
(
まじょ
)
の
来
(
く
)
るのは、
大抵
(
たいてい
)
日中
(
ひるま
)
だから、
二人
(
ふたり
)
はいつも、
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れてから、
逢
(
あ
)
うことに
約束
(
やくそく
)
を
定
(
き
)
めました。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
我
(
あ
)
が女
二人
(
ふたり
)
竝べたてまつれる
由
(
ゆゑ
)
は、石長比賣を使はしては、天つ神の御子の
命
(
みいのち
)
は、雪
零
(
ふ
)
り風吹くとも、恆に
石
(
いは
)
の如く、
常磐
(
ときは
)
に
堅磐
(
かきは
)
に動きなくましまさむ。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
“二人”の意味
《名詞》
(ふたり、ニニン)人数が2であること。
(ふたり)恋愛関係にある男女。
(出典:Wiktionary)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“二人”で始まる語句
二人連
二人前
二人共
二人静
二人限
二人三人
二人分
二人扶持
二人切
二人乘