“千歳村”の読み方と例文
読み方割合
ちとせむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は舌鼓したつづみをうって、案内者なしに妻と二人ふたり西を指して迦南カナンの地を探がす可く出かけた。牧師は玉川の近くで千歳村ちとせむらだと大束おおたばに教えてくれた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
儂を最初村に手引した石山君は、村塾を起して儂に英語を教えさせ自身漢学を教え、斯くて千歳村ちとせむらを風靡する心算つもりであったらしい。然し其は石山君の失望であった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
斯くて千歳村ちとせむらの一年は、馬車馬の走るように、さっさと過ぎた。今更いまさらの様だが、愉快は努力に、生命は希望にある。幸福は心の貧しきにある。感謝は物の乏しきにある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)