“清兵衛”の読み方と例文
旧字:清兵衞
読み方割合
せいべえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宍戸備前守ししどびぜんのかみは、わずかに八人に守られて、もうにの覚悟かくごで戦っている。そこへ、かけつけたのは清兵衛せいべえで、大声にさけんだ。
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
これは享和きょうわ二年に十歳で指物師さしものし清兵衛せいべえの弟子となって、文政ぶんせいの初め廿八歳の頃より名人の名を得ました、長二郎ちょうじろうと申す指物師の伝記でございます。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……食事のしたくをして、とぼんとたばこを喫っていた老下僕の清兵衛せいべえは、主人の帰って来たけはいを聞きつけ、慌てて漂っている煙を手でき消しながら立った。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)