“せいべえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
清兵衛66.7%
清兵衞33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……食事のしたくをして、とぼんとたばこを喫っていた老下僕の清兵衛せいべえは、主人の帰って来たけはいを聞きつけ、慌てて漂っている煙を手でき消しながら立った。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)
しかし成善は念のために大参事西館孤清にしだてこせい、少参事兼大隊長加藤武彦たけひこ二人ににんを見て意見をたたいた。二人皆成善は医としてるべきものでないといった。武彦はさき側用人そばようにん兼用人清兵衛せいべえの子である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
市「何もわしア……住持に悪体あくてえ清兵衞せいべえいたという訳でねえが、ありゃア三の倉の間違えでしょう」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ぼんやり聞いて居りましたが、妙な事で、去年富山の薬屋、それお前さん反魂丹はんごんたんを売る清兵衞せいべえさんと云う人が家へ来て、一晩泊って段々話を聞きました所が、私共の忰は妙な訳でねえ
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)