“柳沜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りゅうはん50.0%
りうはん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暁湖、名は元昕、字は兆寿ちょうじゅ、通称は安良あんりょうであった。桂山の孫、柳沜りゅうはんの子である。文化三年に生れ、文政十年六月三日に父をうしなって、八月四日に宗家を継承した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
本家では桂山けいざん、名は元かん、字は廉夫れんふが、抽斎の生れた文化二年には五十一歳、その子柳沜りゅうはん、名はいん、字は奕禧えききが十七歳、末家では茝庭さいてい、名は元堅げんけん、字は亦柔えきじゅうが十一歳になっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
狩谷氏では隠居棭斎が五十四歳、戸主懐之くわいしが二十五歳であつた。多紀氏では矢の倉の茝庭さいていが三十四歳、向柳原むかうやなぎはらの宗家は前年柳沜りうはんが歿して、暁湖げうこの世になつてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
二子の中柳沜りうはんは宗家を継ぎ、茝庭さいていは分家を創した。後に伊沢氏と親交あるに至つたのは此茝庭である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)