“りゅうはん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
柳沜33.3%
劉磐33.3%
竜幡33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暁湖、名は元昕、字は兆寿ちょうじゅ、通称は安良あんりょうであった。桂山の孫、柳沜りゅうはんの子である。文化三年に生れ、文政十年六月三日に父をうしなって、八月四日に宗家を継承した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
本家では桂山けいざん、名は元かん、字は廉夫れんふが、抽斎の生れた文化二年には五十一歳、その子柳沜りゅうはん、名はいん、字は奕禧えききが十七歳、末家では茝庭さいてい、名は元堅げんけん、字は亦柔えきじゅうが十一歳になっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
玄徳はまた、劉表の甥の劉磐りゅうはんという者が、荊州滅亡の後、野に隠れていることを黄忠から耳にして、わざわざこれを捜し求め、すなわち長沙の太守として、少しも惜しむところがなかった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこには、真新しい寒冷紗かんれいしゃづくりの竜幡りゅうはんが二りゅうハタハタとうごめいている新仏にいほとけの墓が懐中電灯の灯りに照し出された。墓標ぼひょうには女の名前が書いてあったが覚えていない。
人間灰 (新字新仮名) / 海野十三(著)