“前囃子”の読み方と例文
読み方割合
まえばやし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「たぶん、朝鮮人が寄ってけたたましく前囃子まえばやしをはじめたころででもあったろうよ。……論より証拠、のっぴきならないところを見せてやる」
一まず女紅場で列を整え、先立ちの露払い、十人の稚児ちごが通り、前囃子まえばやしの屋台をさしはさんで、そこに、十二人の姫が続く。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
前なるお美津は、小鼓に八雲琴やくもごと、六人ずつが両側に、ハオ、イヤ、と拍子を取って、金蒔絵きんまきえ銀鋲ぎんびょう打った欄干づき、やぼねも漆の車屋台に、前囃子まえばやしとて楽を奏する、その十二人と同じ風俗。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)