ばやし)” の例文
部屋中がグルグル廻転し、耳のそばで馬鹿ばやしがチャンチャン囃し立てている中で、何かうるさく、彼女のくびまといつくものがあった。
江川蘭子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
いや馬鹿ばやしいやだ。それよりかつゞみつて見たくつてね。何故なぜだかつゞみおとを聞いてゐると、全く二十世紀の気がしなくなるからい。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「本当とも。現に里見が僕に、君がるならつてもいと云つた位だもの。あれで馬鹿ばやしには八通やとほはやしかたがあるんださうだ」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)