“落(おッ)” の例文
私も未だ試験慣れのせぬ中(うち)、ふと其かね合(あい)を外して落(おッ)こちた時には、親の手前、学友の手前、流石(さすが)に面目(めんぼく)なかったから、少し学校にも厭気が差して
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「ヘン嫌いどころか好きも好き、足駄(あしだ)穿(は)いて首ッ丈と云う念の入ッた落(おッ)こちようだ。些(すこ)し水層(みずかさ)が増そうものならブクブク往生しようと云うんだ。ナア内海」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
が、新聞の記事では輪廓だけで内容が分らない。内容を知るには、恋する男女の間に割込んで、親しく其恋を観察するに限るが、恋する男女が其処らに落(おッ)こちても居ない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)