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落
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おっ
ふりがな文庫
“
落
(
おっ
)” の例文
悲痛な声が叫んでいた、「あれが
落
(
おっ
)
こった! 落こった!」足音が階段をころび降りてきた。父が、母が、泣きながら彼の身体にとびついた。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
(まあ、女がこんなお
転婆
(
てんば
)
をいたしまして、川へ
落
(
おっ
)
こちたらどうしましょう、
川下
(
かわしも
)
へ流れて出ましたら、村里の者が何といって見ましょうね。)
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
數「うん岩越、ひょろ/\歩くと危いぞ池へ
落
(
おっ
)
こちるといかん、あゝ妙だ、
家根
(
やね
)
は
惣体
(
そうたい
)
葺屋
(
ふきや
)
だな、とんと
在体
(
ざいてい
)
の
光景
(
ありさま
)
だの」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
電車なんか、あんなに混んでいるじゃございませんか。さあ、乗りましょう。いゝじゃございませんの。自動車が
崖
(
がけ
)
から
落
(
おっ
)
こちても、死なば
諸共
(
もろとも
)
ですわ。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「まア、今日のところはいいや……だが、これから女の夢なんか見やがって、
落
(
おっ
)
こちたら承知しねエぞ……」
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
▼ もっと見る
心配なのは数学の奴だが、それをも無理に
狼狽
(
あわ
)
てた
鵜呑
(
うのみ
)
式で
押徹
(
おしとお
)
そうとする、又不思議と或程度迄は
押徹
(
おしとお
)
される。尤も是はかね
合
(
あい
)
もので、そのかね
合
(
あい
)
を外すと、
落
(
おっ
)
こちる。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
私「万事そっちへ委任してしまうのさ。何分
宜
(
よろ
)
しく御頼み申しますって。君、
俥
(
くるま
)
に乗ったら、
落
(
おっ
)
ことさないように
車夫
(
くるまや
)
が引いてくれるだろうと安心して、俥の上で寝る事はできないか」
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そう言ってる途端に、どしんという音がして何か空から
落
(
おっ
)
こって来ました。
梨の実
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
折田の山ン中まで連れ出して、お二人を殺したと思っても、お附のお岩さんは殺されたろうが、お藤さまは神が附いてますよ、谷へ
落
(
おっ
)
こちたって
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そして川へ
落
(
おっ
)
こちて溺れそうだったのを救われたんだって、母様のお膝に抱かれていて、その晩聞いたんだもの。
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
井戸を掘って水が出る以上、地面の下は水でなければならない、地面の下が水である以上、地面は
落
(
おっ
)
こちなければならない。しかるに地面はなぜ落こちないか。これが彼の
要旨
(
ようし
)
であった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「鯛だぞ、鯛だぞ、活きとるぞ、魚は塩とは限らんわい。
醤油
(
しょうゆ
)
で、ほっかりと煮て喰わっせえ、
頬
(
ほっ
)
ぺたが
落
(
おっ
)
こちる。——
一
(
ひと
)
ウ一ウ、
二
(
ふた
)
ア二アそら
二十
(
にんじゅ
)
よ。」
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
數「いや、びちゃ/\
落
(
おっ
)
こっても宜しい、急に
一時
(
いちじ
)
に片を附けなければならんのだ、さ書け書かんかえ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ええ
落
(
おっ
)
こちそうな腹をして苦しがっています」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
落
(
おっ
)
こちると
勢
(
いきおい
)
よく三ツばかりくるくると舞った間に、鮟鱇博士は五ツばかりおまわりをして、手をのばすと、ひょいと横なぐれに風を受けて、斜めに飛んで
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鼻を
摘
(
つま
)
まれるのも知れねえ
深更
(
よふけ
)
で、
突然
(
いきなり
)
状箱へ手を掛けやアがッたから、奪られちゃアならねえと思いやして、引張ると紐が切れて、手紙が
落
(
おっ
)
こちる、とうとう半分
引裂
(
ひっさ
)
かれたから
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
獣
(
けだもの
)
のね、恐ろしいものに
追懸
(
おっか
)
けられて、お前さんと、お雪さんと抱き合って、お隣の井戸の中へ
落
(
おっ
)
こちたのを見て、はッと思って目が覚めたもんだから。……
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
他の物が
打付
(
ぶッつか
)
っても、又
落
(
おっ
)
ことしても
毀
(
こわ
)
れないようにしたいが、丈夫一式で見てくれが
拙
(
まず
)
くっては困ると仰しゃったではございませんか、随分無理な注文ですが、出来ない事はありませんから
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
駒鳥
(
こま
)
はね、丈の高い、籠ん中を下から上へ飛んで、すがって、ひょいと
逆
(
さかさ
)
に腹を見せて
熟柿
(
じゅくし
)
の
落
(
おっ
)
こちるようにぼたりとおりて、
餌
(
え
)
をつついて、私をばかまいつけない
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ナニ馬鹿なことをいう……オヽ/\鴻の台から
落
(
おっ
)
こちたんだナ、喧嘩をしたか遺恨か知らねえが、老爺さんを
酷
(
ひど
)
いことをしやアがる、組打ちでもしたか相手の奴の冠り物をしっかり握って居るが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その師の坊の姿を見ると、ちょうど台所で味噌を
摺
(
す
)
っていた小坊主が、擂粉木を縦に持ったまま、
破風
(
はふ
)
から
飛出
(
とびだ
)
して雲に続いた。これは
行力
(
ぎょうりき
)
が足りないで、
二荒山
(
ふたらやま
)
へ
落
(
おっ
)
こちたと言うのです。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
隅「
落
(
おっ
)
ことすといけないからお出し」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(
昨夜
(
ゆうべ
)
凄
(
すさま
)
じい音がしたと言わしっけね、何にも
落
(
おっ
)
こちたものはねえね。)
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……
先刻
(
さっき
)
、
落
(
おっ
)
こちてるお客をひろいに——御免なさい、貴方もお客様ですわね——私たち、離れ離れに、あっちこっち、ぶらつきますうちに、のん気らしく、ここに寝転んでる人がありますから
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「何かい、歩きながら、川へ
落
(
おっ
)
こちでもしたのかい。」
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“落”を含む語句
落着
落籍
洒落
墜落
落葉松
陥落
部落
落胆
落魄
落付
落下傘
落花
落下
零落
落人
落葉
破落戸
聚落
落日
洒落気
...