“要旨”の読み方と例文
読み方割合
ようし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
トロ族の委員長らしい魚人は、はっきりと要旨ようしをのべた。他の魚人たちは、頭を僕の方へつきだして、今にもとびつきそうな恰好である。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
井戸を掘って水が出る以上、地面の下は水でなければならない、地面の下が水である以上、地面はおっこちなければならない。しかるに地面はなぜ落こちないか。これが彼の要旨ようしであった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
官兵衛が胸中の一端を吐いた以上のことばも、決して一気に述べたものではないが、あいての気色を見たり、杯の頃あいをはかったりして、幾たびかに以上の要旨ようしだけを洩らし得たものであった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)