キン)” の例文
キン揮配サイハイ」に残つた鳥居画で見ると、たはたの介後に介六、白酒売新兵衛のちに荒木左衛門とあり、図面は屋根じあひの場で、軒に
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
東京の人にはあんまり縁のないイナリで、土の中のキンをまもるイナリと信ぜられ、山々にキンを探す金掘りの人々や、山の人々に信仰されております。
一月二日には、私が錬金術師でいやなことからも、キンをねり出すということを書いたのでした。二月十三日の私の誕生日には新しい人たちに何を御馳走しましょう。
「もとの飾職をみがきたいんだ、キンも解除になつたからね。」
(旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
ちやんと今朝あのひしげて融けたキンの液体が
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
キンヲ金トシ悲シムコト
真実 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さすれば、猿若狂言に使ふ安宅丸の幕の緋房と言ふのは、実は、念仏聖の懸けた鉦鼓の名であり、本の名にまでなつた「キンサイ」は、単に念仏聖の持つぬさかけ棒であらうか。
野はらの白樺の葉はべにキンやせはしくゆすれ
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)