子供の霊こどものれい
私が十三歳の時だから、丁度慶応三年の頃だ、当時私は京都寺町通の或る書房に居たのであるが、その頃に其頃の主人夫婦の間に、男の子が生れた。すると奇妙なことに、その子に肛門がないので、それが為め、生れて三日目の朝、遂に死んでしまった。やがて親戚や …