“湛然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんぜん71.4%
たんねん28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世上幾多の尊厳と威儀とはこの湛然たんぜんたる可能力の裏面に伏在している。動けばあらわれる。あらわるれば一か二か三か必ず始末がつく。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すべて意識の統一は変化の上に超越して湛然たんぜん不動でなければならぬ、而も変化はこれより起ってくるのである、即ち動いて動かざるものである。
善の研究 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
章安と湛然たんねんの『大般涅槃経疏だいはつねはんぎょうそ』二には、呪というはその実鬼神の名に過ぎず、その名を唱えらるると鬼神が害をなし得ぬとある。
焼くればすなわち灰、埋ずむればすなわち土、なにものか残りてこれあるとは、心性なお水のごとく、ここを去りかしこへく、湛然たんねん常住するを知らず。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)