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湛
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たま
ふりがな文庫
“
湛
(
たま
)” の例文
するとその中の幾匹かが、これは
湛
(
たま
)
らないと言ったふうに、大急ぎで逃げ出した。けれども
未
(
ま
)
だその大多数は
執拗
(
しつよう
)
に喰い付いていた。
首を失った蜻蛉
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
女の袖つけから膝へ
湛
(
たま
)
って、落葉が
埋
(
うず
)
んだような茶殻を
掬
(
すく
)
って、
仰向
(
あおむ
)
けた盆の上へ、俊吉がその手の
雫
(
しずく
)
を切った時。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
木戸を開けて表へ出ると、大きな馬の
足迹
(
あしあと
)
の中に雨がいっぱい
湛
(
たま
)
っていた。土を踏むと泥の音が
蹠裏
(
あしのうら
)
へ飛びついて来る。
踵
(
かかと
)
を上げるのが痛いくらいに思われた。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
おかっぱの頭を撫でてやると、子供は涙の一杯
湛
(
たま
)
った目で川手氏を見上げ、廊下の奥の闇の中を指さした。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
湛
漢検準1級
部首:⽔
12画
“湛”を含む語句
湛然
湛増
湛空
宗湛
湛慶
湛念
黯湛
仏師湛慶
鄒湛
聖信房湛空
神谷宗湛
独湛
熊野別当湛増
湛積
湛流
湛水
湛慶滝
湛左衛門
湛寂無味
湛寂
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