見惚みぼれ)” の例文
「誠に面白かつた。見惚みぼれに気惚に底惚か。としに在ると云ふのは、これは大きにさうだ。齢に在る! 確に在るやうだ!」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私共わたくしども商買しようばいの者は善くさう申しますが、女の惚れるには、見惚みぼれに、気惚きぼれに、底惚そこぼれと、かう三様みとほり有つて、見惚と云ふと、ちよいと見たところで惚込んで了ふので、これは十五六の赤襟あかえり盛に在る事で
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)