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峨々
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がゝ
ふりがな文庫
“
峨々
(
がゝ
)” の例文
抑
(
そも/\
)
、此山と申すは、南は野山
漫々
(
まん/\
)
として百餘里に及び、北は身延山高く峙ちて白根が嶽につづき、西には七
面
(
めん
)
と申す山
峨々
(
がゝ
)
として白雪絶えず、人の住家一
宇
(
う
)
もなし、
適
(
たま/\
)
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
また少しく
小高
(
こだか
)
い処は直ちに
峨々
(
がゝ
)
たる山岳の如く、
愛宕山
(
あたごやま
)
道灌山
(
どうかんやま
)
待乳山
(
まつちやま
)
なぞと呼ばれてゐる。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
吊橋の上に
峨々
(
がゝ
)
とそびえてゐた山々は、いつの間にか、乳色のもやの中へ姿を没してゐた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
見脱
(
みおと
)
さんが惜ければ
母衣
(
ほろ
)
は掛けず今井四郎の城跡といふあり此間右は木曾川
漲
(
みなぎ
)
り流れ左りは連山
峨々
(
がゝ
)
たる
崖
(
がけ
)
なるが左りの山を
劈
(
つんざ
)
いて横に一大河の流れて木曾川へ入るあり此の
棧橋
(
かけはし
)
の上より車を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
敬すべきが如し、然れども是れ銅臭紛々たる人に非ずんば、黄金山を夢むるの児なり、其中に於て高潔の志を有し、慷慨の気を保つもの、即ち
晨星
(
しんせい
)
も
啻
(
たゞ
)
ならじ、束髪
峨々
(
がゝ
)
として
緑鬖
(
りよくさん
)
額をつゝみ
英雄論:明治廿三年十一月十日静岡劇塲若竹座に於て演説草稿
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
▼ もっと見る
峨々
(
がゝ
)
たる高山の
連
(
つら
)
なりのせゐか、一日中に、晴曇雨が
交々
(
こもごも
)
来るところで、
颱風
(
たいふう
)
の通路にあたるせゐか、屋久島は一年中、
豪雨
(
がうう
)
に見舞はれ、村の財政は、窮乏に追ひこまれ、治水対策が
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
北には
身延嶽
(
みのぶたけ
)
天をいただき、南には
鷹取
(
たかとり
)
が
嶽
(
たけ
)
雲につづき、東には
天子
(
てんし
)
の
嶽日
(
たけひ
)
とたけをなじ、西には又、
峨々
(
がゝ
)
として大山つづきて
白根
(
しらね
)
の
嶽
(
たけ
)
にわたれり。
猨
(
さる
)
のなく
音
(
こゑ
)
天
(
てん
)
に響き、蝉のさえづり地にみてり。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
峨
漢検準1級
部首:⼭
10画
々
3画
“峨々”で始まる語句
峨々累々