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萬々
読み方 | 割合 |
ばん/″\ | 66.7% |
ばん/\ | 33.3% |
此上にお
頼みは
萬々見送りなどして
下さるな、さらでだに
泣き
男の
我れ
朋友の
手前もあるに
何かをかしく
察られてもお
互に
詰らず
知らじとて
令孃も
免るされまじ、さらでもの
繼母御前如何にたけりて、どの
樣の
事にまで
立いたるべきか、
思へば
我が
思慮あさはかにて、
甚之助殿に
頼みしは
萬々の
不覺なりし
日に
繼で支度に
掛ば二月の末には
萬々用意は
整のひたり爰に皆々を
呼集め
評定に及ぶ樣は
直さま江戸へ下るべきや又は大坂表へ出て
動靜を
物語れり
證據の品も
慥なれば我々も
隨從して將軍の御
落胤なりと名乘出ん所存なり
萬々首尾よく
仕課せなば寶澤の吉兵衞には西の
丸へ
乘込か左
無とも三家の
順格位は手の内なれば
此度同道仕つりしと
詳らかに物語れば天忠は
始終を