“ばん/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
万々66.7%
萬々33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御前が万々ばん/\お負けなさる気遣きづかいはありますまいが、万一お負けなすったら、えゝうと……金子きんす……金子はと失礼なようではございますが、ほかに是れという心付きもござりませんから
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
死せし後にも此悪人を捕われさせ我があだかえさんとの念あること必定ひつじょうなれば顔に恐ろしき怨みの相こそ現わるれ笑の浮ぼうはず万々ばん/\無く親友に話を初んとするが如き穏和の色の残ろう筈万々なし
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
日についで支度にかゝれば二月の末には萬々ばん/\用意はとゝのひたり爰に皆々を呼集よびあつ評定ひやうぢやうに及ぶ樣はすぐさま江戸へ下るべきや又は大坂表へ出て動靜やうす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
物語れり證據しようこの品もたしかなれば我々も隨從ずゐじうして將軍の御落胤らくいんなりと名乘出ん所存なり萬々ばん/\首尾しゆびよく仕課しおほせなば寶澤の吉兵衞には西のまる乘込のりこむか左なくとも三家の順格位じゆんかくぐらゐは手の内なれば此度このたび同道仕つりしとつまびらかに物語れば天忠は始終しじう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)