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掛
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がかり
ふりがな文庫
“
掛
(
がかり
)” の例文
感化院を出がけに兄貴分から注意されて来た
牛太郎
(
ぎゅうたろう
)
という女郎屋の改札
掛
(
がかり
)
はコイツらしい。聞いた通りに派手なダンダラの
角帯
(
かくおび
)
を締めていやがる。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そのほかには、背の高いアメリカの青年たちが三人、養育
掛
(
がかり
)
——つまり家庭教師と一緒に、顔を見せるだけだった。
トニオ・クレエゲル
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
その時交通
掛
(
がかり
)
の主任が、課長の前へ進み出た。さっきから何が気になるのか、もじもじしている主任であった。
火星兵団
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
例へば「老松」の「紅梅殿」でいふならば、
真
(
しん
)
ノ
序
(
じよ
)
ノ
舞
(
まひ
)
は常はシテが舞ふのであるがそれをツレの天女に譲り、シテはイロヘ
掛
(
がかり
)
の短い舞をまふだけになつたり
演出
(新字旧仮名)
/
野上豊一郎
(著)
チュドル王朝第三代エドワアド六世の
御宇
(
ぎょう
)
のこと、イングランドのほぼ中央リスタアの町に程遠からぬ、ブラッドゲイト城の前庭を、のちのエリザベス女王の御教育
掛
(
がかり
)
ジェイン・グレイ遺文
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
▼ もっと見る
そのころの道具
掛
(
がかり
)
の者が知らなかったのかどうか、割れなくていいというような意味から、
金
(
かね
)
の
水指
(
みずさし
)
を
稽古
(
けいこ
)
用に出してくれたのが、数年のあとで名高い
和蘭陀毛織
(
オランダモウル
)
の
抱桶
(
だきおけ
)
であったことや
九条武子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
十月八日に開拓使御用
掛
(
がかり
)
を拝命して、札幌に在勤することとなったからである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
手ランプを提げた、
真黒
(
まっくろ
)
な
扮装
(
いでたち
)
の、年の
少
(
わか
)
い改札
掛
(
がかり
)
わずかに
一人
(
いちにん
)
。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
出口に立って、船客から切符をうけとっていた切符
掛
(
がかり
)
の船員は、すこしつかれをもよおし、あたりはばからぬ大あくびをした。そのとき奥から、高級船員があらわれて、こえをかけた。
人造人間エフ氏
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“掛”を含む語句
引掛
掛合
突掛
仕掛
乗掛
心掛
追掛
倚掛
前掛
願掛
肩掛
行掛
卓子掛
出掛
腰掛
手掛
凭掛
立掛
掛茶屋
差掛
...