“定刻”の読み方と例文
読み方割合
ていこく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ミハイル、アウエリヤヌヰチは此頃このごろでは始終しゞゆうかれ留守るすばかく。ダリユシカは旦那だんな近頃ちかごろ定刻ていこく麥酒ビールまず、中食迄ちゆうじきまでおくれることが度々たび/\なので困却こまつてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
定刻ていこく出仕しゅっしして定刻に下城げじょうし、その間は、仕事をしているごとく見せかけて、要領よくブラブラしていさえすれア、大した失態しったいのない限り、まずお役御免なんてことはない。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ところが、例の不吉ふきつ定刻ていこくにわざわざ合わせるようにして、この第三十九号室へ入ってきたというところから考えると、いよいよこの中の誰かが、死の国へ送りこまれるらしい。
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)