仕出しい)” の例文
もののかずならぬそれがし大役たいやくおほせつけくだされさふらふこと、一世いつせい面目めんぼくさふらへども、暗愚斗筲あんぐとせうそれがし何事なにごとをか仕出しいだしさふらふべき
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其の太刀帯びて一三七大宮おほみやの祭をるやらん。一三八いかに物に狂ふぞ、といふ声の高きに、父聞きつけて、一三九徒者いたづらものが何事をか仕出しいでつる。
ことに四六佳婿むこがねあてなるをほの聞きて、我がも日をかぞへて待ちわぶる物を、今のよからぬことを聞くものならば、四七不慮すずろなる事をや仕出しいださん。
彼奴かやつ神通広大じんずうこうだいなる魔法使にて候えば、何を仕出しいださむもはかがたし。さりとて鼻に従いたまえとわたくし申上げはなさねども、よき御分別もおわさぬか。」と熱心に云えばひややかに
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)