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しだ
ふりがな文庫
“
仕出
(
しだ
)” の例文
「人間わづか五十年、一人殺すも千人殺すも、とられる首はたつた一ツ、とても悪事を
仕出
(
しだ
)
したからは、これから夜盗、
家尻切
(
やじりき
)
り……。」
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「いや、ようござんすよ。どうせね、わたしなンざ当身をくらってひっくりかえる芝居の
仕出
(
しだ
)
しなみ。文句を言えた柄ではありやせんのさ」
顎十郎捕物帳:19 両国の大鯨
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
女は木の実でも埋めたのを覗き込むように、自分のからだに深い注意を
仕出
(
しだ
)
した。そして折々こんなことを言った。
童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
四五日
(
しごにち
)
經
(
た
)
つた、が
豪傑連
(
がうけつれん
)
何
(
なん
)
の
仕出
(
しだ
)
したこともなく、
無事
(
ぶじ
)
にあそんで
靜
(
しづ
)
まつて
了
(
しま
)
つた。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
松風氏は店員に椅子を与へておいて、長々とその広告新案について説明を
仕出
(
しだ
)
した。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
女主
(
あるじ
)
が
手
(
て
)
づから
寄
(
よ
)
せ
鍋
(
なべ
)
茶椀
(
ちやわん
)
むし
位
(
ぐらい
)
はなるも
道理
(
ことわり
)
、
表
(
おもて
)
にかゝげし
看板
(
かんばん
)
を
見
(
み
)
れば
子細
(
しさい
)
らしく
御料理
(
おんりようり
)
とぞしたゝめける、さりとて
仕出
(
しだ
)
し
頼
(
たの
)
みに
行
(
ゆき
)
たらば
何
(
なに
)
とかいふらん、
俄
(
にはか
)
に
今日
(
こんにち
)
品切
(
しなぎ
)
れもをかしかるべく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
また
唐辛奴
(
とうがらしやっこ
)
、でんがく焼姉様、力持、松茸背負女、紙吹石さげたる
裸体男
(
はだかおとこ
)
など滑稽な形せしもの数ありて、この類は皆一人の思付きより
仕出
(
しだ
)
せしを、さかり場あるいは神社仏閣数多くある処にて売り
江戸の玩具
(新字旧仮名)
/
淡島寒月
(著)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“仕出”で始まる語句
仕出来
仕出屋
仕出來