“しいだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シイダ
語句割合
仕出71.4%
爲出14.3%
演出7.1%
為出7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良兼は此の失敗に多く勇士を失ひ、気屈して、いきほひ衰へ、怏〻あう/\として楽まず、其後は何も仕出しいだし得ず、翌年天慶二年の六月上旬病死してしまつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かたきと心得仇討かたきうちよばはりなどいたさば容易ならざる事に成行なりゆき申べく一ツには右富右衞門と申者は主人も平常つね/″\より格別かくべつ懇意こんいに仕つり居極々手堅き人に候へば勿々なか/\今度このたびの儀など爲出しいだすべき人物に御座なくと存じひそかに私しが取隱とりかくし置たりと云にぞ伊奈殿如何樣夫も道理もつともわけ聞屆きゝとゞけたり追々おひ/\吟味ぎんみに及ぶと申され其日は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
よいに乗じて種々いろいろ捫着もんちゃく惹起ひきおこしているうちに、折悪おりあしくも其処そこへ冬子が来合わせたので、更にこんな面倒な事件を演出しいだす事となってしまった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
柳屋のかどの柳が霜に痩せると共に、恋に悩める女にも漸次しだいやせが見えた。持病のヒステリーも嵩じて来た。はては酔うて狂うて、前の如き椿事を演出しいだしたのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
てんでに、自分の出た村方の手芸を覚えて居て、其を、仕える君の為に為出しいだそう、と出精してはたらいた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)