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仕
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し
ふりがな文庫
“
仕
(
し
)” の例文
その外にも、例えば「人の刃物を出しおくれ」「
仕
(
し
)
もせぬ事を隠しそこなひ」のような諸篇にも人間の機微な心理の描写が出ている。
西鶴と科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
吾々三人馬車に乗り
頓
(
やが
)
て其ビヽエン街に達しますと藻西太郎は丁度夕飯を初める所で妻と共に店の次の間で席に
就
(
つこ
)
うと
仕
(
し
)
て居ました
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
「こんなことでお
前
(
まへ
)
世間
(
せけん
)
が
騷
(
さわ
)
がしくて
仕
(
し
)
やうがないのでね、
私
(
わたし
)
の
處
(
ところ
)
でも
本當
(
ほんたう
)
に
困
(
こま
)
つて
畢
(
しま
)
ふんだよ」
内儀
(
かみ
)
さんは
巡査
(
じゆんさ
)
を
一寸
(
ちよつと
)
見
(
み
)
てさうして
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
只
(
ただ
)
職人の積りで居るのだから、政治の
考
(
かんがえ
)
と云うものは少しもない。自分でも
仕
(
し
)
ようとも思わなければ、
又
(
また
)
私は出来ようとも思わない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
もし
仕
(
し
)
損じてはと大事をふんで来たわけですが、今も今とて雲霧にああ言われた仕事の意地——尺取の心はあせらずにいられません。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
己
(
お
)
れは
此樣
(
こん
)
な
無學漢
(
わからづや
)
だのにお
前
(
まへ
)
は
學
(
もの
)
が
出來
(
でき
)
るからね、
向
(
むか
)
ふの
奴
(
やつ
)
が
漢語
(
かんご
)
か
何
(
なに
)
かで
冷語
(
ひやかし
)
でも
言
(
い
)
つたら、
此方
(
こつち
)
も
漢語
(
かんご
)
で
仕
(
し
)
かへしておくれ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
教会へは及ばずながら多少の金を取られて
居
(
を
)
る、
而
(
さう
)
して
家庭
(
かない
)
へ
禍殃
(
わざはひ
)
の
種子
(
たね
)
を
播
(
ま
)
かれでも
仕
(
し
)
ようものなら、我慢が出来るか
如何
(
どう
)
だらう
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
致すは
爰
(
こゝ
)
のこと林藏は
能
(
よい
)
歳
(
とし
)
を
仕
(
し
)
て
殊
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
女
好
(
ずき
)
夫故大方
然樣
(
さやう
)
な一
件
(
けん
)
でも御座りませうが
主有者
(
ぬしあるもの
)
に手を出すの
密夫
(
まをとこ
)
などは致ませんが
只々
(
たゞ/\
)
錢
(
ぜに
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
すると磯九郎は自分が大手柄でも
仕
(
し
)
たように威張り散らして、頭を振り立てて種々の事を
饒舌
(
しゃべ
)
り、終に酒に酔って
管
(
くだ
)
を巻き大気焔を吐き
馬琴の小説とその当時の実社会
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
市村座の尾上菊五郎が、若気の思ひ上りから、色々突拍子もない事を言つたり
仕
(
し
)
たりするので、近頃世間の人気が以前ほど思はしくない。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
仕
(
し
)
方なくそれは
諦
(
あきら
)
めたが、その
頃
(
ころ
)
から
割合
(
わりあひ
)
に手先の
器用
(
きよう
)
な
私
(
わたし
)
だつたので、「
少
(
せう
)
年
寫眞術
(
しやしんじゆつ
)
」の
説明
(
せつめい
)
に
從
(
したが
)
つて、
私
(
わたし
)
はとう/\寫
眞器
(
しんき
)
自作
(
じさく
)
を
志
(
こゝろざし
)
た。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
此頃
(
このごろ
)
無闇
(
むやみ
)
に
金子
(
かね
)
が
失
(
な
)
くなつて
仕
(
し
)
やうが
無
(
な
)
いから、これ/\
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ事にして
来
(
き
)
た、
是
(
これ
)
で
誰
(
たれ
)
が取ると
云
(
い
)
ふのがチヤンと
解
(
わか
)
るね。
(洋)金の勘定を仕ずに来た
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
早
(
はや
)
りっ気で思い立つと足元から火の燃えだした様にせかせか
仕
(
し
)
だす癖が有るので始めの一週間ばかりはもうすっかりそれに気を奪われて居た。
秋毛
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「僕が貴様を責めたのは悪う
御座
(
ござ
)
いました、けれども
何乎
(
どうか
)
今御覧になったことを秘密に
仕
(
し
)
て下さいませんかお願いですが。」
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
燈
(
あかり
)
も
明
(
あか
)
るき
無料
(
むれう
)
の
官宅
(
くわんたく
)
に、
奴婢
(
ぬひ
)
をさへ
使
(
つか
)
つて
住
(
す
)
んで、
其上
(
そのうへ
)
、
仕事
(
しごと
)
は
自分
(
じぶん
)
の
思
(
おも
)
ふ
儘
(
まゝ
)
、
仕
(
し
)
ても
仕
(
し
)
ないでも
濟
(
す
)
んでゐると
云
(
い
)
ふ
位置
(
ゐち
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
身動
(
みうごき
)
を
仕
(
し
)
たくも、不思議なるかな、
些
(
ちッ
)
とも出来んわい。其儘で暫く
経
(
た
)
つ。
竈馬
(
こおろぎ
)
の
啼
(
な
)
く
音
(
ね
)
、蜂の
唸声
(
うなりごえ
)
の外には何も聞えん。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
何時
(
いつ
)
の日曜に散歩でも
仕
(
し
)
て見ないかと
有仰
(
おつしや
)
ツたことがあツて?
何時
(
いつ
)
だツて
家
(
うち
)
にばかり引込むで
他
(
ひと
)
を
虐
(
いび
)
ツてばかりゐらツしやるのぢやありませんか。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
自分たちの
仕
(
し
)
たい
三昧
(
ざんまい
)
のことをして、その上おたがいに公然と老伯爵夫人から盗みをすることを競争していた。
世界怪談名作集:03 スペードの女王
(新字新仮名)
/
アレクサンドル・セルゲーヴィチ・プーシキン
(著)
と又ぴったりと香爐の蓋を手にとって今にもそれに噛み附くように、ぎりぎりと恐ろしい歯がみを
仕
(
し
)
だした。
香爐を盗む
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
これは白魚河岸のほうの床屋の職人で、二十一になる銀吉という、目のキラリと光る
侠気
(
いなせ
)
な若い
仕
(
し
)
だった。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
恐
(
おそ
)
らく
此後
(
こののち
)
も
無
(
な
)
からうと
思
(
おも
)
ふ。
今
(
いま
)
の
處
(
ところ
)
では
養子
(
やうし
)
を
仕
(
し
)
やうとも
考
(
かんが
)
へて
居
(
を
)
らぬ。されば
若
(
も
)
し
生活
(
せいかつ
)
に
餘
(
あま
)
りある
時
(
とき
)
には、それを
悉
(
こと/″\
)
く
注
(
そゝ
)
いで
遺跡
(
ゐせき
)
の
發掘
(
はつくつ
)
を
成
(
な
)
し
得
(
う
)
るのである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
剃
(
そり
)
は安全
髪剃
(
かみそり
)
だから
仕
(
し
)
まつがいい。大工がかんなをかけるようにスースーと
髭
(
ひげ
)
をそる。いい心持だ。
倫敦消息
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
蝋梅
(
ろうばい
)
や
梅
(
うめ
)
のように
美
(
うつく
)
しく
花
(
はな
)
をつける
樹木
(
じゆもく
)
を『
花木
(
かぼく
)
』とよびますが、
梅
(
うめ
)
は
早春
(
そうしゆん
)
の
花木中
(
かぼくちゆう
)
でも
第一
(
だいいち
)
の
木
(
き
)
として、
昔
(
むかし
)
から
愛
(
あい
)
せられて、
庭木
(
にはき
)
や
盆栽
(
ぼんさい
)
にも
仕
(
し
)
たてられるものです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
かく
冗長
(
じょうちょう
)
なる述懐書を
獄吏
(
ごくり
)
に呈して、廻らぬ筆に
仕
(
し
)
たり顔したりける当時の振舞のはしたなさよ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
あゝ忠義の爲めとは言ひながら、君を恨ませ、
辱
(
はづか
)
しめて、
仕
(
し
)
たり顏なる我はそも何の因果ぞや。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
勉強も
仕
(
し
)
なければ発達も仕ない。
次第次第
(
しだいしだい
)
に
惰
(
なま
)
け者になり柔弱になり、少しも青年の元気というものが無くなってしまう。
不心得
(
ふこころえ
)
千万な事だ。元気は人間の生命といっても好い。
青年の新活動方面
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
いくら
仕
(
し
)
がない芸人でも、女から
手切
(
てぎれ
)
を貰って引込むような男だと、高をくくられたのが
口惜
(
くや
)
しいから、金は
突返
(
つっかえ
)
して、高慢ちきな
横面
(
よこつら
)
を
足蹴
(
あしげ
)
にして飛出そうと立ちかかる途端
あぢさゐ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
貴様はなぜ返事を
仕
(
し
)
ないのだ。なぜその証拠が云われぬのだ。さ、その証拠を云え。その
仔細
(
わけ
)
を云え。なぜその三ツの者が悪魔なのだ。なぜこの鏡と鸚鵡が悪魔の片われなのだ。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
且
(
かつ
)
又
(
また
)
同
(
おな
)
じ
一國一城
(
いつこくいちじやう
)
の
主
(
あるじ
)
と
成
(
な
)
るにも
猛者
(
もさ
)
が
夜撃朝懸
(
ようちあさがけ
)
とは
質
(
たち
)
が
違
(
ちが
)
ふ。
色男
(
いろをとこ
)
の
仕
(
し
)
こなしは、
情
(
じやう
)
を
含
(
ふく
)
んで、しめやかに、もの
柔
(
やさ
)
しく、
身
(
み
)
にしみ/″\とした
風
(
ふう
)
が
天晴武者振
(
あつぱれむしやぶり
)
であるのである。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自分の子たちもさういふしつけの
宜
(
よ
)
い育て方をしましたので、二人の子達も子供らしい遊びもいたづらも相当に
仕
(
し
)
て
居乍
(
いなが
)
らよく子供に
有
(
あり
)
がちな肉体的な暴露などはありませんでした。
秋の夜がたり
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
三
人
(
にん
)
の
武士
(
ぶし
)
は
仕
(
し
)
かたなしに、
左右
(
さいう
)
を
顧
(
かへり
)
みつゝ、
少
(
すこ
)
しづつ
死體
(
したい
)
の
側
(
そば
)
に
近寄
(
ちかよ
)
つて
來
(
き
)
た。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
ぢや、ちよつと
仕
(
し
)
かけた仕事がありますから……。あ、お昼はどうなさいます。
ママ先生とその夫
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
もう
斯
(
か
)
うなつて
來
(
く
)
ると、
取
(
と
)
るべき
金
(
かね
)
を
取
(
と
)
らうと
云
(
い
)
ふ
最初
(
さいしよ
)
の
考
(
かんが
)
へもなくなるし、
又
(
また
)
それが
爲
(
た
)
めに
葉書代
(
はがきだい
)
を
費
(
つひや
)
すのは
損
(
そん
)
だといふ
樣
(
やう
)
な
考
(
かんが
)
へもなし、
只
(
た
)
だ
是非
(
ぜひ
)
とも
仕
(
し
)
なければならない
日課
(
につくわ
)
として
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
モーその
頃
(
ころ
)
の
私
(
わたくし
)
には
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
何
(
なに
)
やら
味気
(
あじけ
)
なく
感
(
かん
)
じられて
仕
(
し
)
ょうがないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
だが
安心
(
あんしん
)
しなよ。おいらの借りようッてな、二十五
両
(
りょう
)
の三十
両
(
りょう
)
のという、
大
(
だい
)
それた
訳
(
わけ
)
のもんじゃねえ。ほんの二
分
(
ぶ
)
か一
両
(
りょう
)
が
関
(
せき
)
の
山
(
やま
)
だ。それも
種
(
たね
)
や
仕
(
し
)
かけで
取
(
と
)
るようなけちなこたァしやァしねえ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
お前の
仕
(
し
)
た事も
皆
(
み
)
んな御存じなのだよ、そればかりではない——
礫心中
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「だんだんこッたら
事
(
ごと
)
ばかし
仕
(
し
)
ていられなくなるど。」
不在地主
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
あたしはこんなことを
仕
(
し
)
に来たのではない。
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「おつう
等
(
ら
)
だつて
今
(
いま
)
に
善
(
え
)
えこともあらな、そんだがおつかゞ
無
(
な
)
くつちや
衣物
(
きもの
)
欲
(
ほ
)
しくつても
此
(
これ
)
ばかりは
仕
(
し
)
やうがねえのよな」
女房
(
にようばう
)
はいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
今度
(
こんど
)
お客が
泊
(
とま
)
つたら
茗荷
(
めうが
)
を
喰
(
く
)
はせよう、さうしたら
無闇
(
むやみ
)
に物を忘れて
行
(
ゆ
)
くだらう、ナニ
此方
(
こつち
)
は
泥坊
(
どろばう
)
を
仕
(
し
)
たのぢやアないから
罪
(
つみ
)
にはならねえや。
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
世の中には結構な音楽よりも、
呆
(
とぼ
)
けて世間話でも
仕
(
し
)
て聴かせた方が、ずつと
利益
(
ため
)
になる人があるのを検校はよく知つてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
就
(
つい
)
ては
乃公
(
おれ
)
がお前に
云付
(
いいつ
)
けてこの原書を訳させると、
斯
(
こ
)
う
云
(
い
)
うことに
仕
(
し
)
よう、そのつもりで
居
(
い
)
なさいと
云
(
いっ
)
て、ソレカラ私は緒方の
食客生
(
しょっかくせい
)
になって
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
目科は其声高しと叱り鎮めて「いや此傷は、なに
太
(
たい
)
した事でも有ますまいが何分にも痛むので幸い貴方が医学生だから手当を
仕
(
し
)
て貰おうと思いまして」
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
コレ
吉兵衛
(
きちべえ
)
、
御
(
お
)
談義流の御説諭をおれに聞かせるでもなかろう、御気の毒だが道理と命と二つならべてぶんなげの
七
(
しち
)
様、昔は
密男
(
まおとこ
)
拐帯
(
かどわかし
)
も
仕
(
し
)
てのけたが
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
汝
(
おの
)
れが
配分
(
はいぶん
)
仕
(
し
)
たのを今さら忘れもしまいと一々其
節
(
せつ
)
の
手續
(
てつゞき
)
を云立るに段右衞門ヱヽ
夏蠅
(
うるさい
)
女め
種々
(
いろ/\
)
なことを
拵
(
こしら
)
へて
己
(
おれ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ぷーんと
藍
(
あい
)
の香のたかい
袷
(
あわせ
)
の
仕
(
し
)
つけ糸を抜いたばかりなのを着込んで、今日も、灯ともし頃から、わざと人目離れた場末の
新石場
(
しんいしば
)
の
金子屋
(
かねこや
)
へ出かけてゆくと
春の雁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
是非
(
ぜひ
)
吾助
(
ごすけ
)
も
拜見
(
はいけん
)
が
仕
(
し
)
たければ、
此頃
(
このごろ
)
に
姉樣
(
ねえさま
)
にお
願
(
ねが
)
ひなされ、お
書
(
か
)
き
捨
(
す
)
てを
頂
(
いたゞ
)
きて
給
(
たま
)
はれ、
必
(
かな
)
らず、
屹度
(
きつと
)
と
返事
(
へんじ
)
の
通路
(
つうろ
)
を
此處
(
こヽ
)
にをしへ、
一日
(
いちにち
)
を
待
(
ま
)
ち
二日
(
ふつか
)
を
待
(
ま
)
ち
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
出やうが
早
(
はや
)
いと
魔劫
(
まごふ
)
が
未
(
ま
)
だ
除
(
と
)
れないから
何時
(
いつ
)
かはこれを
持
(
もつ
)
て居るものに
禍
(
わざはひ
)
するものじや、
一先
(
ひとまづ
)
拙者が
持歸
(
もちかへ
)
つて三年
經
(
たつ
)
て
後
(
のち
)
貴君
(
あなた
)
に
差上
(
さしあ
)
げることに
仕
(
し
)
たいものぢや
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
いつの間にか上った鶏が熱つそうに、あっちころがし、こっちへころがし
仕
(
し
)
てこぼれた薯を突ついて居る。
農村
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
初
(
はじ
)
めて
萱原
(
かやはら
)
に
分入
(
わけい
)
つた
時
(
とき
)
に
居
(
ゐ
)
た
活東子
(
くわつとうし
)
は
死
(
し
)
んだ。
望蜀生
(
ぼうしよくせい
)
は
如何
(
どう
)
したのか、
寄
(
よ
)
りつきも
仕
(
し
)
ない。
狹衣子
(
さごろもし
)
は
役者
(
やくしや
)
に
成
(
な
)
つて、あの
泥
(
どろ
)
を
渫
(
しやく
)
つた
手
(
て
)
でお
白粉
(
しろしい
)
を
解
(
と
)
きつゝあり。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“仕”を含む語句
仕舞
給仕
仕合
仕損
仕掛
仕様
給仕人
仕事
仕込
奉仕
不仕合
召仕
仕度
仕方
仕出
仕切
仕丁
仕立
仕遂
出仕
...