“績(うみ)” の例文
(ちゞみはくぢらざし三丈を定尺とす)績(うみ)はじむるより織(おり)おろし曬(さら)しあげて端(たん)になすまでの苦心労繁(くしんらうはん)おもひはかるべし。
一 女は常に心遣(こころづか)ひして其身を堅く謹(つつしみ)護(まもる)べし。朝早く起き夜は遅く寝(い)ね、昼は寝(いね)ずして家の内のことに心を用ひ、織(おり)縫(ぬい)績(うみ)緝(つむぎ)怠(おこたる)べからず。又茶酒抔(など)多く飲(のむ)べからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
(中略)又飯山寺社記には伊弉諾伊弉册の二神日神月神蛭兒素盞嗚等を生給ふ地なるゆへに産生(さんしやう)といふと作れり。今は大御堂といへり。秉穗録云、麻績堂は國中の婦人會聚して麻を績(うみ)たる所なり云々。
婦人が内を治めて家事に心を用い、織縫績(うみ)緝(つむぎ)怠る可らずとは至極の教訓にして、如何にも婦人に至当の務なり。西洋の婦人には動(やや)もすれば衣服裁縫の法を知らざる者多し。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
金匁(きんせん)を論(ろん)ぜず、ことさらに手際(てぎは)をみせて名をとらばやとて、績(うみ)はじめより人の手をからず、丹精(たんせい)の日数(ひかず)を歴(へ)て見事に織おろしたるを、さらしやより母が持きたりしときゝて
余(よ)一年(ひとゝせ)江戸に旅宿(りよしゆく)せし頃(ころ)、或人(あるひと)いふやう、縮(ちゞみ)に用ふる紵(を)を績(うむ)にはその処の婦人(ふじん)誘(さそ)ひあはせて一家にあつまり、その家にて用ふる紵(を)を績(うみ)たて此人々たがひにその家をめぐりて績(うむ)と聞(きゝ)しがいかにといひき。