“績(うむ)” の例文
下品(げひん)の縮の事は姑舎(しばらくおい)て論(ろん)ぜず。中品(ちゆうひん)以上に用ふるを績(うむ)にはうむ所(ところ)の座(ざ)をさだめおき、体(たい)を正しくなし呼吸(こきふ)につれて手(て)を動(はたらか)せて為作(わざ)をなす。
常並(つねなみ)の人の紵(を)を績(うむ)には唾液(つばしる)を用ふれども、ちゞみの紵績(をうみ)には茶碗(ちやわん)やうの物に水をたくはひてこれをもちふ。事毎(ことごと)に盥(てあら)ひ座を清(きよ)めてこれをなすなり。
糸に作るにも座を定め体(たい)を囲位(かたむ)る事績(うむ)におなじ。縷綸(いとによる)その道具その手術(てわざ)その次第(しだい)の順(じゆん)、その名に呼物(よぶもの)許多(いろ/\)種々(さま/″\)あり、繁細(はんさい)の事を詳(つまびらか)にせんはくだ/\しければ言(いは)ず。