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盥
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だらい
ふりがな文庫
“
盥
(
だらい
)” の例文
女中や番頭に取り巻かれて、すすぎ
盥
(
だらい
)
の前へ腰かけたのは、商家の
内儀
(
ないぎ
)
らしい年増の女と、地味な
縞
(
しま
)
ものを着た
手代
(
てだい
)
風の男であった。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「じゃ一万円でいいわ、ふふ、一万円の恋人ね、あたい、はたらくことにするわ、縁日の金魚
盥
(
だらい
)
に出てゆくわ。」
蜜のあわれ
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
バケツとかな
盥
(
だらい
)
に水を湛へて折れ残りたる萩の泥を洗へりしかど、空しく足の痛みを増したるばかりにて、泥つきし枝のさきは蕾腐りて終に花咲くことなかりき。
小園の記
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
それが火曜日の朝ならばごしごしと洗濯
盥
(
だらい
)
でアンナ・リヴォーヴナの下着をもむのであった。
赤い貨車
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
葛籠
(
つづら
)
の類、古めかしい陶器類、それらに混って、異様に目を
惹
(
ひ
)
きますのは、
鉄漿
(
おはぐろ
)
の道具だという、巨大なお
椀
(
わん
)
の様な
塗物
(
ぬりもの
)
、塗り
盥
(
だらい
)
、それには皆、年数がたって赤くなってはいますけれど
人でなしの恋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
大
(
おおき
)
な洗濯
盥
(
だらい
)
が転がっておりましたわ。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
山の
旅籠
(
はたご
)
につくと、端公の
薛
(
せつ
)
は、いち早く、裏口へ廻って湯玉のたぎるような熱湯をたたえた洗足
盥
(
だらい
)
を抱えてきた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“盥(たらい)”の解説
たらい(盥、タライ、en: Washbasin、en: Washtub)とは、平たい桶の一種。通常丸い形をしており、比較的浅い。
(出典:Wikipedia)
盥
漢検1級
部首:⽫
16画
“盥”を含む語句
馬盥
大盥
手水盥
金盥
銅盥
行水盥
水盥
洗手盥
盥舟
洗足盥
耳盥
鬢盥
盥廻
小盥
洗濯盥
盥卓
盥嗽
盥盤
足盥
盥船
...