“塗物”の読み方と例文
読み方割合
ぬりもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今にもう一人ここへ来て寝るそうじゃが、お前様と同国じゃの、若狭の者で塗物ぬりもの旅商人たびあきんど。いやこの男なぞは若いが感心に実体じっていい男。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もし洗えば天日てんぴで干すときにくいから水を切って塗物ぬりものの箱へ入れて乾かすのだ。それを蒸す時は水で少しねてそれをサラサラするようにほごして蒸す。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
平常吾々が生活に用いるものをすべて訪ねたいと思います。焼物やきものもあり、染物そめものもあり、織物おりものもあり、金物かなものもあり、塗物ぬりものもあり、また木や竹や革や紙の細工などもあるでしょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)