“馬盥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばだらい50.0%
ばだらひ25.0%
うまだらい12.5%
ばたらい12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬盥ばだらいだのふいごだの稲扱いねこきだのが置いてあったが、そのずっと奥の方に、裸体はだか蝋燭が燃えており、それを囲繞かこんで、六人の男が丁半しょうぶを争っていた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(高綱は馬の口をとりて、子之介に渡す。子之介うけ取りて厩のうしろへ牽いてゆく。六郎は馬盥ばだらひなど片附ける。高綱の娘薄衣うすぎぬ、十六七歳。侍女小萬こしもとこまんを連れて、下のかたより出づ。)
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
馬盥うまだらいを庭の隅へ出して湯を汲めば父は締糟しめかすを庭場へ入れ、荷鞍にぐらを片づけ、薄着になって馬の裾湯すそゆにかかった。
新万葉物語 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
その光の輪の中に、黒漆ぬりの馬盥ばたらいが、水を張って据えてあり、その向こう側に、髪を垂髪おすべらかしにし、白布で襷をかけた女が坐っていた。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)