“薛”の読み方と例文
読み方割合
せつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山の旅籠はたごにつくと、端公のせつは、いち早く、裏口へ廻って湯玉のたぎるような熱湯をたたえた洗足だらいを抱えてきた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(略)菩薩ぼさつ薩摩の薩は字原せつなり博愛堂『集古印譜』に薩摩国印は薛……とあり訳経師やっきょうし仮釈かしゃくにて薛に二点添付したるを元明げんみんより産の字に作り字典は薩としあるなり唐には決して産に書せず云々
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「オイ、せつ」と、端公の一人が、もう一人のとうへささやいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)