“てあら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手荒65.7%
手暴28.6%
2.9%
粗暴2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金三はそこへしゃがんだまま、前よりも手荒てあらに百合の芽をいじった。しかし三寸に足りない芽は動きそうな気色けしきも見せなかった。
百合 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
我心に従えと強迫すれど、聞入れざるを憤り、日に日に手暴てあら折檻せっかんに、無慙むざんや身内の皮は裂け、血にみて、紫色に腫れたるあとも多かりけり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
常並つねなみの人のうむには唾液つばしるを用ふれども、ちゞみの紵績をうみには茶碗ちやわんやうの物に水をたくはひてこれをもちふ。事毎ことごとてあらひ座をきよめてこれをなすなり。
又何程粗暴てあらに取扱いましても毀れる事がないと申すことでございます、左様な名人で多分な手間料を取りますが、衣類などは極々ごく/″\質素で、悪遊びをいたさず
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)